手芸パーツについて

そういえば最後に木に触れたのはいつだろう?
そういえば木漏れ日を下であたたかさを感じたのはいつだろう?

ずいぶん便利な世の中になり、なに不自由なく暮らしているのに、ふと木のぬくもりや、森のやさしさからしばらく遠ざかっていることに気づく。

日本の国土の3分の2は森林。 だから、日本人には、木のぬくもりが似合う。 森のやさしさがなじむ。 どんなに便利で、なに不自由のない世の中になっても、 木のない暮らしは、どこかさみしい。

いつもどこかに木のぬくもりがある暮らし。 いつもどこかに森のやさしさがある未来をめざして。

森のまち、智頭町

日本の森林面積は約2500万ヘクタール、実に国土の67%が森です。森の豊かさは、日本の豊かさそのものでもあります。そして、わたしたちASNAROの本拠地のある鳥取県は74%が森。さらに、智頭町は93%が森の林業の町です。

この町で育つ杉は木目が均等かつ緻密で「智頭杉」ブランドでとして全国的に知られ、特に「慶長杉」と呼ばれる樹齢約400年、日本最古級の杉の巨木は有名です。 わたしたちは、この町で木と、森と生きています。

旧山形小学校を拠点に

1942年(昭和17年)に建てられた木造校舎「旧山形小学校」。
2012年に閉校の後、現在はオフィスやコミュニティスペースとして地域のために活用されており、わたしたちASNAROの工房もここにあります。

旧山形小学校の最大の魅力は長さ81mの廊下です。昔の校舎は、ほとんどが木造でした。この山形小学校もその智頭の木材を使い、地元の人々の手によって建てられたものです。平成24年に閉校となりましたが今も地域の人に愛されています。

ASNAROは、この豊かな森と木造校舎を背景に、国産材にこだわった木製品の製造に取り組んでいます。

林業とSDGsのために

国産木材を使うことは日本の林業を応援し森を健全な状態に維持することにつながります。
そして、国産材を気軽に選べる世の中にしたい。原材料表示を「天然木」ではなく「樹種・産地」に変えて、顔が見える野菜のように、顔が見える木を届けたい。

例え少しずつでも、まずは身の回りから変えていくことで、きっと未来は変わるはずです。

代表からのメッセージ

私達ASNARO(あすなろ)は、日本の木を使って木製品を作っている、鳥取県智頭町の小さな工房です。廃校となった木造小学校の教室で、企業様からご注文を受けた木製品やノベルティ作りの傍ら、地域のお土産品なども製作しています。国産材を活用することで林業を応援したい、そして日本の森を元気にしていきたい、という想いで2016年に起業しました。

木製品は身近な存在ですが、多くが外国製です。日本の木で作られている木製品は世の中にまだまだ少ない…。日本の木で作った製品が身近なお店で売られていることが、当たり前に存在する世の中になってほしい。日本のお米や魚を食べることが農業・漁業への応援になるのと同じように、林業もその流れを少しずつ作っていきたい。そんな想いのもと、手にとりやすい木の雑貨から技術と手間暇を惜しまず作る木工芸品まで、ジャンルにとらわれず様々なものを作っています。

手軽に手に取っていただけるお土産品やノベルティから、こだわりを詰め込んだ工芸品まで。国産材にこだわった、受け取る方が笑顔になれるような製品を、鳥取の里山から全国のお客様へお届けできたら嬉しい限りです。